何も持たず存在するということ
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何も持たず存在するということ 著者:角田 光代 |
2002年から2008年までに書かれたエッセーをまとめた1冊。エッセーはその人のプライベートな部分が垣間見えておもしろい。小さい頃から作文が好きだった著者は、作文以外に興味はなくおかげで大の数字嫌いになったそうだ。他人の幼少期のエピソードを読むのもなかなか楽しいものだ。後半には作品につながるエピソードもあって興味深く読めた。
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何も持たず存在するということ 著者:角田 光代 |
2002年から2008年までに書かれたエッセーをまとめた1冊。エッセーはその人のプライベートな部分が垣間見えておもしろい。小さい頃から作文が好きだった著者は、作文以外に興味はなくおかげで大の数字嫌いになったそうだ。他人の幼少期のエピソードを読むのもなかなか楽しいものだ。後半には作品につながるエピソードもあって興味深く読めた。
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庭の桜、隣の犬 (講談社文庫) 著者:角田 光代 |
お互いなんの影響も与えない夫婦。そんな夫婦のあり方をコメディータッチで描く。混じり合わない人間どうしの希薄な関係が微にいり細にいり描かれていておもしろい。
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福袋 著者:角田光代 |
8編の短編小説集。人はとんでもなく見かけによらない者である。それに突然気づいてしまう恐怖感。兄弟や恋人、配偶者、親、わかっているようで、自分の全く知らない一面をかいま見たときの納得のいかなさ、驚き、やるせなさ。なかなかに奥の深い短編集であった。
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あしたはアルプスを歩こう (講談社文庫) 著者:角田 光代 |
テレビ局の企画でイタリア・アルプスをトレッキング。「これが初心者コースなんですか?」「雪がなければね」。予想外の大雪にトレッキングは雪山登りのなってしまう。「怖くないですか?」とガイドに尋ねる。「怖いと危ないは違います。危なくはありません」と答えるガイド。このガイドの人間性に惹かれる1冊だった。
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著者:角田 光代 |
実際の新聞の三面記事をモチーフにした6話の短編集。それぞれの扉に記事が載っているので、ある程度読む前にドラマを連想してしまう。しかし、それはみごとに裏切られ、思ってもいない事件の背景が浮かび上がってくる。それぞれの事件を引き起こす主人公の心の葛藤が伝わってくる。
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著者:角田 光代 |
「おめでた」をすなおにおめでたく感じられない違和感。妊娠から出産までの心の微妙な変化を日記形式でうまく表現している。最後まで好きになれなかった亡き父親への歪んだ思いと「試しに」結婚してみた夫との距離感が重なりあう。シンプルすぎる夫とブルーな妻のコミカルな日常がおもしろい。ハッピーエンドにほんわはした気分になれました。
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著者:角田 光代 |
2002年10月の作品。元祖フリーター小説といってもいいだろう。主人公は34歳フリーライターだけでは生活できず、アルバイトもしている。同居中の彼は年下で「タマシイのない仕事はしたくない」と現在失業中。貧困生活をリアルに描いている。全編通して主人公の苛立ちが伝わってくる。
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著者:角田 光代 |
あれはださい。これはうざい。あんな風にはしたくない。こんな風にはなりたくない。「したくない」ばかりで作られる自分の個性。いったい自分はどうしたいだんろう。古着屋を共同軽々する37歳の独身のハナは悩み、迷い孤独とつきあいながら自分の「したい」ことを見つけていく。会話の中にあふれる時代感覚のリアルさ軽薄さと対照的に重みのある生き方の模索がおもしろい。
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ドラママチ 著者:角田 光代 |
そういえば、昔ながらのちょっと古ぼけた普通の喫茶店って少なくなりましたねー。この短編集にはそんな喫茶店がよく出てくる。またそんな喫茶店めぐりをしている人まで出てくる。いかにも常連客しか入らないそうな喫茶店も下町で時々みかけるが、勇気がなくて入れない。案外ひとりでゆっくりできる喫茶店ってないんですよね。ちょっと古ぼけた喫茶店を舞台にさまざまな女の思いが交錯する。女性の心理描写に、へー女の人ってこんなこと思ってるんだーと感心してしまう。
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東京ゲスト・ハウス 著者:角田 光代 |
旅の途中で出会った人間たちが、集まる奇妙な家。旅の感覚が冷めやらない人たちの日常にもどれないくらしが生々しい。そんな人たちと暮らす中で自分を見つめ直す主人公。本当の自分をさらす日がくる。
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カップリング・ノー・チューニング 著者:角田 光代 |
初めて車を買った主人公が自慢したいために友達の家を回る。ひょんなことから、京都近くまで行ってしまうはめになる。ロードムービータッチの作品。助手席に座った3人の女性との煮え切らない会話がもどかしい、青春の一断片をうまく描いている。
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対岸の彼女 著者:角田 光代 |
角田光代が結婚していたのは驚いた。やっぱり自分の方が売れているので、旦那さんに気を遣って隠していたのかな。さて直木賞を受賞したこの作品。出版社は女性の「勝ち組」と「負け組」の物語みたいな宣伝してなかったっけ。読んでみると全然違う。葵とナナコの多感な時代の疎外感と自分の行き場の無さの焦燥感が強烈に印象残った。ほとんど女性ばっかり登場する作品だが、それぞれのキャラクターがリアルに生き生きと描かれているのが「そうそうこういう人いるよね」と思わせる。胸にどっしりくる作品だった。
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菊葉荘の幽霊たち 著者:角田 光代 |
「結婚したいと思ったことないけど、死ぬほど暇だったらするかもなあ」。どんなにやることがイッパイあっても「圧倒的に暇」なのだ。この感覚はなんなんだろう。古いアパートと不気味な住民たち。軽妙なタッチで描かれる現代人の歪曲した感性と孤独感。ちょっと切なくなる若者たちの優しさと決して他人を寄せ付けないバリアーな世界。一気に読める楽しい作品でした。
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おやすみ、こわい夢を見ないように 著者:角田 光代 |
7編の短編で構成されている。どれもテンポよく展開されるが、共通するキーワードは「悪意」「憎しみ」「殺意」。それと、どれも中途半端に「えっ」という感じで終わってしまう。もっとも怖かったのは「うつくしい娘」。全く理解できない悪意を身近な人間からぶつけられるくらい怖いことはない。パートで働くお母さんの描写のリアルさにも関心した。複数の作品に出てくる「影の薄い女」の影が濃かった。
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