言論によるクーデター
田母神前空幕長は参院での参考人質疑後、自らの「言論・表現の自由」だとさかんに訴えました。
しかし今回の問題の核心は、実力部隊のトップが、今まで積み上げてきた政府見解を真っ向からくつがえそうとし、特異な歴史観・国家観を職務権限で自衛隊幹部に教育してきたことです。
また、憲法について「変えたほうがいい」と明言し、集団的自衛権の行使や攻撃的兵器の保有も当然視するという憲法否定の立場を明らかにしている点です。
憲法は言論・表現の自由を保障していますが、同時に第99条で「憲法尊重擁護の義務」を公務員に課しています。
日本国憲法には侵略戦争を深く反省する思いが込められています。憲法前文には「政府の行為によって再び惨禍が起こることのないやうにすることを決意」すると明記されています。
田母神氏の主張は憲法の精神を根本からくつがえし、侵略戦争を美化し、海外での武力行使を可能しようというものです。
実力部隊のトップが公然と憲法を否定するという、まさに言論によるクーデーターともいうべき事態です。
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