パソコン〈新聞&ビラ・チラシ〉編集入門
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パソコン〈新聞&ビラ・チラシ〉編集入門 「パーソナル編集長」 販売元:日本機関紙出版センター |
前作「パソコン新聞編集入門」に大幅加筆・修正。最新バージョンに対応させた。特にビラ・チラシ編は上級テクニックがふんだんにわかりやすく紹介されている。2章は私が執筆しているのでよろしく。
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パソコン〈新聞&ビラ・チラシ〉編集入門 「パーソナル編集長」 販売元:日本機関紙出版センター |
前作「パソコン新聞編集入門」に大幅加筆・修正。最新バージョンに対応させた。特にビラ・チラシ編は上級テクニックがふんだんにわかりやすく紹介されている。2章は私が執筆しているのでよろしく。
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文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095) 著者:辰濃 和男 |
井上ひさしの「誰も書けないことを、わかりやすく書く」、すぐれた文章の極意はこれに尽きる。これがそう簡単にはできないから、そうそう誰にでもすぐれた文章が書けるものではない。豊富な引用ですぐれた文章のエッセンスを示してくれる1冊です。
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機関紙の原稿を書く場合、どんなことに注意すればよいでしょう。まずは基本的なことからみていきましょう。
・機関紙の原稿執筆にあたっての3要件
①テーマ
②字数
③締切り
自分で執筆する時も他人に原稿を依頼する時もこの3要件が明確になっていないと、前へ進むことができません。
①のテーマについては前号で書きましたのでご参照ください。②の字数は機関紙の場合、1行の字詰め×行数で表わします。例えば、12字詰めで30行というふうに表記します。こうすると、後で編集する時に大変楽になります。どの記事にどのくらいの原稿量が必要かは、荒っぽいラフスケッチ(仮割付け)を作成しておおまかなところを算出します。
③の締切りは、原稿の締切りなので、編集、製版、印刷に必要な日程を発行日から逆算して設定する必要があります。
わかりやすく伝わる文章を
機関紙に求められるのは、いわゆる「名文」ではなくて、読者が1度読んですんなり伝わる「わかりやすい」文章です。言うならば「名文」より「明文」がもとめられているといえるでしょう。
読者に何を伝えたいか、何をアピールしたいか、をはっきりさせましょう。その上で限られた字数のなかでどう表現すれば共感を得られるのか、と考えてみましょう。
読者に「教えてやる」風な書き方は共感をよびません。読者に考えてもらう材料を提供する、というつもりで書きましょう。
主張したいこと、結論を押しつけるような書き方はかえって反感をよびます。その記事を読んだ読者が自然とその結論に達するような書き方が必要です。
動かし難い具体的事実を例示して、論理を飛躍させずに結論に導くのが、わかりやすい文章の基本といえるでしょう。
見出しを先に考える
テーマにそって原稿を書き始める前に、今から書く記事の見出しを考えてみましょう。どんな見出しだったら読者は読んでくれるのか、読者の関心に沿った見出しは?と頭を悩ましてみましょう。
見出しを考えることによって、テーマがより具体的になってきますし、読者との切り結びもはっきりしてきます。
ワンセンテンスを短く
文章はなるべく短く区切って、テンポよく読めるようにしましょう。一つひとつの文章を短くするためには、「~が、」「~で、」などの助詞で文をつなげないで、一端区切るように工夫することが大切です。
説明が長くなりそうな時は、あらかじめ文章を分割できないか検討してみましょう。
回りくどい表現や言葉の繰り返しなどは整理して読みやすくしましょう。原稿を書いている時はなかなかきづかないものなので、読み返して点検していきましょう。
とくに機関紙で気をつけたいのは、過剰な敬語の使用です。「……とおっしゃいました」「……されました」などの表現は、大変くどく感じられます。「…と言いました」「……しました」のように簡潔に表現した方がいいでしょう。また、機関紙の読者に敬語を使うのも違和感を与えます。組合の機関紙に「組合員が出席されました」などと表現するのも要注意です。そもそも機関紙は組合員が主人公の新聞です。「私たちの機関紙」であるのに「お客様扱い」されている印象を与えます。自分で自分に敬語を使っているのと同じ結果になってしまいますので注意しましょう。
ひと息つけるところで改行を
改行が少なくて、文章がずっと続いていると、読んでいる方も息が詰まってきます。また見た目にも「字ばっかり」という印象を与えてしまいます。改行を適当に入れることによって、紙面に余白できて、見た目にもよみやすそうな印象を与えます。
文章を改行して段落を作るのは、内容をひとかたまりの小さなブロックに分けて、読者にわかりやすくするためです。それと同時に読者が読んでいくペースを考えて段落を設定する必要があります。内容的にはつながっていても、一息つけるところで意識的に改行を入れていく必要があります。
実際の紙面では&&10%%行に一つは改行がほしいものです。そうした方が見た目にも読みやすい記事になります。
表記を統一する
1本の記事の中で、「です、ます調」と「である調」が混在していると大変違和感のある文章になってしまいます。書き進めがら、何度も読み直しスムーズに読めるかどうか確認していきましょう。
数字は基本を漢数字にするのか算用数字にするのかを決めておきましょう。最近はほとんどの新聞が算用数字を使うようになっています。
リードの役割
長い記事にはリードをつけることがあります。リードは見出しと本文を結びつける文章です。本文の前書きともいえるものです。読者は見出しを見て読もうかどうか判断します。しかし、長い記事だとどうしても躊躇してしまいます。
そこで、いきなり長い記事にいかず、短い文章で読者を本文へと誘引します。
記事全体を読まなくても、リードの部分だけ読めば、重要なことは伝わるように記事全体のダイジェストとしての役割を果たしています。
また、なぜこの記事を掲載したのかという説明にリードをつける場合もあります。記事掲載の目的や背景を簡単に読者に知らせます。左の例のように集会参加者の感想の前に集会全体の内容を説明するリードをつける場合もあります。
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(2006)販売元:文藝春秋 |
日本新聞協会が募集した「あなたをハッピーにした新聞記事とコメント」から優秀作品をまとめた1冊。なにげない新聞の記事に読者が勇気づけられたり、感動したり、共感したりしている様子が思い浮かんでくる。汚職や凶悪犯罪だけでなく、新聞は日常のちょっとしたドラマを読者に提供してくれる。なにげない記事の中にまだまだこの世界捨てたモンじゃないと思わせてくれるものがある。コメントを書いている人たちが11歳や12歳という少年・少女が多く、そのコメント力にも脱帽。
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| パソコン新聞編集入門―「パーソナル編集長」で新聞を作る 販売元:日本機関紙出版センター |
| ワンタッチ花ケイ345選 上 販売元:日本機関紙出版センター |
| カットまんが999選 2 (2) 販売元:日本機関紙出版センター |
| ワンタッチ花ケイ345選 中 販売元:日本機関紙出版センター |
| 編集企画12か月事典 著者:小森 孝児 |
| カットまんが999選 4 (4) 著者:石井 きよ子,樋口 武則 |
| カット・まんが総合700選 2 (2) 著者:石井 きよ子 |
| 新カット・まんが999選 総合版 下 販売元:日本機関紙出版センター |
| カットまんが999選シリーズ〈8〉自治体のすべて 販売元:日本機関紙出版センター |
| カメラテクニック自遊自在―自然・人物・建造物・報道写真の効果的撮影法 もっと楽しく、もっと上手に 著者:福島 明博 |
| 即席飾りケイ333選 上 販売元:日本機関紙出版センター |
| レイアウトの技法―ハコもの編集の基本と応用 実作ヒナ型136点と紙面実物8紙 著者:小森 孝児 |
| 新PTA運営&広報入門―お父さんお母さんの 学級委員・広報部員・役員ガイドブック 販売元:日本機関紙出版センター |
| 編集レイアウト入門―基礎知識と実技ヒナ型 図版109点 見出し実例65点 実作5紙 著者:小森 孝児 |
| カット・まんが700選 中 授業・教材のすべて 販売元:日本機関紙出版センター |
| カット・まんが700選 下 教師・父母のすべて 販売元:日本機関紙出版センター |
| 編集企画入門 上 (1) 著者:小森 孝児 |
| カットまんが999選シリーズ〈7〉年中行事12か月 著者:日本機関紙出版センター総合編集部 |
| 編集企画入門 下 販売元:日本機関紙出版センター |
| カットまんが999選 1 (1) 著者:石井 きよ子 |
| ビラ、チラシ編集入門―大集会からミニ招待状まで企画制作技法とヒナ型210点 著者:小森 孝児 |
| カットまんが999選シリーズ〈7〉年中行事12か月 著者:日本機関紙出版センター総合編集部 |
| 機関紙の歴史 戦前・戦中編 著者:日本機関紙協会大阪府本部,市原 実,二宮 厚美,小森 孝児,中瀬 寿一,林 直道 |
| 機関紙の歴史 戦後編 著者:日本機関紙協会大阪府本部,林 直道,小森 孝児,二宮 厚美 |
| 〈労働世界〉と片山潜―日本初の労働運動機関紙・実物大〈復刻版〉抄 販売元:日本機関紙出版センター |
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子どものいる風景―読んでたのしいカット集 絵のなかの、子どもたちの声をきいてください。 著者:藤木 桂子 |
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9条守る連載記事を始めよう
連載企画の考え方、作り方
もうすぐ2008年の幕開けです。新年は誰もが「いい年になりますように」と心から願う時です。また、「心機一転、がんばろう」と決意する時でもあります。
機関紙も新年を迎え「紙面一新、今年もがんばろう」と読者によびかけていきたいものです。
新年は連載企画をスタートさせるのには絶好のタイミングです。この機会に憲法をテーマにした連載企画をスタートさせましょう。
テーマ、ねらいを明確にする
「憲法と国際貢献」「九条と海外派兵」など連載全体のテーマをはっきりさせましょう。その上で連載の「ねらい」を「憲法の精神に沿った日本の国際貢献を読者とともに考える」などと定めます。この「テーマ」と「ねらい」がはっきりしていないと、連載内容があっちいったり、こっちいったりで焦点がぼけてしまいます。
「ねらい」とは、何を読者に伝えたいか、何を考えてもらうのか、ということです。
テーマ、ねらいが決まれば連載タイトルを考えます。タイトルは短いキーワードや連載全体の雰囲気を伝えるフレーズをあてます。サブタイトルで連載の内容が読者にわかるように明示します。連載が3回までなら「上、下」「上、中、下」4回以上なら数字の連番を打っていきます。
新しい切り口を考える
「切り口」とは「ねらい」を実現させるための手段です。読者に伝えたいことをどんな方法で表現していくか、ということです。
テーマをいろんな角度から眺めてみて、新しい視点、面白い視点はないか。「こんな形式でいくとおもしろいのでは」など、同じテーマでも視点や表現の仕方によって読者の受け取るイメージは大きく変わってきます。
あなたなりの「新しい切り口」を捜してみましょう。
テーマ、ねらい、切り口にあった素材の収集
「ねらい」を実現するための材料を集めます。読者をひきつける新しいものかどうか、説得力があるかどうか、読者に与えるパンチ力があるかどうかなどを検討します。
ここで具体的な材料が集まってくると企画のイメージがよりはっきりしてきます。逆に材料が集まらない場合は「テーマ」「ねらい」に無理があるのかもしれません。「テーマ」「ねらい」を再考して調整する必要があります。
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9条のすばらしさ伝える絶好チャンス
国会では自公がペルシア湾での給油活動を続ける新法を提出。民主党はこれに強く反発。一方、民主党の小沢代表は武力行使を含むISAFへの参加を合憲とする見解をを雑誌『世界』11月号で表明しました。
この問題は憲法9条に直に関わる重要な問題です。読者に9条のすばらしさを伝えていく絶好の機会です。職場や地域で議論を巻き起こしていきましょう。
そのためには、機関紙でもさまざまな形でこの問題を取り上げていく必要があります。
工夫したい料理方法
同じ素材でも料理のしかたによって全然違ったものになります。食べる人の事を考え、食べやすい形でテーブルにさし出されると思わず箸が出てしまいます。
記事も同じで同じ材料でも料理のしかたによって、読者に読まれるかどうかが変わってきます。読者をひきつけるための一工夫を惜しまずに、おいしそうな記事を提供しましょう。
豊富なレシピで
いつも同じようなパターンの主張記事では読者も飽きてしまいます。バラエティーに富んだ料理方法で読者をひきつけましょう。たとえば、「新語解説」「キーワード」「Q&A」「問答形式」「トピックス」などさまざまな形で紙面化することが大切です。
なるべくシンプルに
テーマが難しければ難しいほど記事は説明が長くなり、大変脂っこい記事になってしまいます。
これをいかにあっさりしたシンプルな記事にするかが腕のふるいどころです。難しい事を難しく書くのは簡単ですが、難しい事を簡単に書くのは難しいのです。
まずは、読者に何を伝えたいのかをはっきりさせましょう。あれもこれも一つの記事で書こうとせず、一つのポイントで一つの記事というようにして、コンパクトな記事にしましょう。用語の解説は記事中でせずに別の小さなカコミ記事にしましょう。
記事中の引用はなるべく短く、必要な部分だけにしましょう。
読者にかたりかけるつもりで
ポイントが絞られ、頭の整理がついたら記事を書き出しましょう。もう、この時はあまり資料などを見ずに読者に語りかけるつもりで書いていきましょう。一度、一気に最後まで書いてみて、正確かどうかは後で資料をみて確かめましょう。こうした方が記事がぎくしゃくせずに、読みやすい記事になります。
もう1度読み直して、すっきり読めるかどうか試して見ましょう。
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「宣伝研究」10月号原稿
切れ味のいい見出しで
読者の心をキャッチしよう
新聞の見出しには基本形があります。もっともシンプルな基本形は、①柱見出し②主見出し③そで見出しという構成になります。
それでは、見出しのそれぞれの役割をみてみましょう。
テーマがひと目でわかる柱見出し
その記事が何について書いてあるかを示すのが柱見出しです。つまり記事のタイトルになります。
たとえば、「対テロ特措法延長」問題についての記事なら
・対テロ特措法
・対テロ特措法延長
というのがもっともオーソドックスな柱見出しになります。
しかし、紙面の中で見出しの本数は限られていますので、柱見出しにも主張を盛り込むこともあります。
・対テロ特措法反対
・もういらない対テロ特措法
また、「対テロ特措法」という言葉を使わなくても読者にそれが伝わればいいわけですから、
・止めよう戦争支援
・テロと戦争
・どうするテロ戦争
などとしても充分柱見出しの役割を果たしているといえるでしょう。
また、主見出しや袖見出しに柱見出しの要素が含まれている場合は柱見出しは不要ということになります。
柱見出しは記事のテーマを伝えるものですから、どうしても素っ気ないものになりがちです。そこを演出して魅力あるタイトルを考えてみましょう。
連載タイトルは時間をかけてじっくりと
連載タイトルも柱見出しの1種と言えるでしょう。連載タイトルは連載全体の雰囲気・ムードを表現するものとテーマを組み合わせて作ります。たとえば、連載全体の雰囲気は「平和の風」テーマは「守ろう9条」などとします。連載タイトルは読者の関心をひく大きな要素になっています。じっくり時間をかけてつくりましょう。
記事のポイントをズバリ表わす主見出し
通常の報道記事であればその記事中のもっとも重要な事実や読者の関心の高い事実が主見出しとなります。
主見出しのタイプとしては、ヘッドライン型、キャッチフレーズ型に分けることができます。
ヘッドライン型
ニュース記事の場合、ニュースとして特に価値がある要素を抜き出します。それをさらに簡潔に表現します。
たとえば、「政府・与党は、テロ特措法の延長法案に代えて、海上自衛隊による補給活動継続のための新法案を国会に提出する方針を固めました」というニュース記事の場合、
柱見出し
「対テロ特措法延長問題」
主見出し
「政府が新法案提出へ」
というように、この時点でもっとも大切な事実を主見出しとします。
しかし、機関紙の場合は一般紙のようにタイムリーに読者に届くわけではありません。ですから、読者がマスメディアを通じて知っていることに重点を置いても二番煎じになってしまいます。読者がすでにその事実を知っていることを前提に、
柱見出し
戦争支援新法案
主見出し
国会承認規定外す
のように、法案の問題点を読者に提示することに重点を置いた見出しづけが必要になってきます。
この法案のどこが最も問題なのか、それを簡潔にどう表現するのかが重要になってきます。
このように、事実を見出しに表現する場合も、どこに着目するかで大きく変わってきます。読者の記事に対する印象も大きく変わってきます。
キャッチフレーズ型
キャッチフレーズとは読者の心を捕らえる言葉ということです。読者に積極的に訴えかけるタイプの見出しです。
読者の気分・感情をよく考え、そこに語りかける、訴えかける気持ちでつくりましょう。
たとえば、
柱見出し
アフガンこの6年
主見出し
あふれだす憎悪と難民
のように、米軍主導の報復戦争の現状を読者に訴えかけるように表現します。
ここで大切なのは、記事の中から、読者が注目するであろう言葉、読者の胸に響く言葉、魅力的な言葉をよくチェックすることです。そして、記事そのものからは少々飛躍して、記事全体のムードを表現していきます。
その記事のタイプによってふさわしい見出しのスタイルを選択し読者の心をぐっとつかみましょう。
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読者をひきつける要素
新聞、テレビなどのマスコミで話題になっている事柄には当然読者の関心も高いはずです。九条に関わる一番ホットな問題をとりあげて読者の関心をひくのも大切です。
読者は見出しをみて興味をそそがれると本文にも目を通します。読むか読まないかを瞬時に判断しているのが普通でしょう。
ですから、見出しで何について書いてあるのかが瞬時にわかることが大切です。そして、時代性、話題性、新鮮さ、知的好奇心をそそられるなどの要素が読者をひきつけます。
読者の関心に留意しながら、こちら側がどんなメッセージを読者に送りたいのかもはっきりさせておかなくてはいけません。
企画化のポイント
ここでは「テロ特措法と憲法九条」をテーマとしてとりあげたと仮定します。テーマは決まりましたが、これを紙面化するためにはいくつかの工程が必要になります。
まず、「切り口」と「ねらい」をはっきりさせる必要があります。どんな方法で何を読者に伝えるかということです。
「切り口」とは、テーマのどの断面を読者に提示するかということです。ここで、他にはない独自の切り口があると新鮮な記事になるのです。
〈実例1〉では「インド洋に派遣された海上自衛隊の果たしてきた役割」を切り口にしています。ねらいは「憲法九条こそテロ問題解決の糸口になる」です。
「切り口」と「ねらい」が定まればそれに必要な資料を集めて執筆していくということになります。
材料を集める
新聞や雑誌、インターネットなどから材料を集めます。新鮮な話題ほど材料は少ないものです。特にインターネットの情報は玉石混淆で大量の情報の中から数少ない役立つ情報を探し出さなくてはなりません。しかし、このさまざまな情報集めで企画がさらにふくらんでいったり、違った「ねらい」がでてきたりするものです。これは根気よくやる意外ありませんが、時間は限られていますので、ある程度のところで決断して執筆にとりかかることが大切です。
具体的事実で説得力を高める
「テロとのたたかいから日本は一歩もひくわけにはいかない」という威勢のいい言葉がとびかう中、米軍の「対テロ」戦争がこの5年半に世界にもたらしたものは何かをはっきりと読者に示す必要があります。
アメリカの「対テロ」戦争が功を奏さないのはアフガニスタン自体が事実でしめしています。
「テロとのたたかい」は必要ですが、アメリカの「対テロ」戦争は間違っているのがはっきりしてきたのです。間違った政策を日本がいつまでも支援するのは間違いです。
それではテロ問題はどうしたらいいのか。正しい解決への主張を読者に提示することも大切です。
テロ問題でも九条は「世界に輝く宝」
「テロと戦争との悪循環」から抜け出す道を憲法九条をもつ日本だからこそ世界に訴えることができるのです。「ショー・ザ・フラッグ」。そうなんです、今こそ世界に「憲法九条の旗」を高く掲げて、武力によらない平和的解決の道を日本が主張すべき時なのです。
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月刊「宣伝研究」8月号より
九条は現役バリバリの働き者
世界の平和を守るトップランナー
コラム風の短い主張記事で多くの読者の心をつかもう
憲法九条を変えるということは何を意味するのか。ここをしっかり読者に伝えていく必要があります。
まず、第九条が果たしてきた役割をアピールする必要があります。そして、今現在日本や世界の平和に果たしている役割を事実にもとづいて読者に知らせていくことが大切です。
記事の分類で言えば、主張記事または論評記事になります。書き方は、論旨・論点を明確に、わかりやすく、歯切れ良く、ということになります。
なにも「主張」と銘打つ必要はありません。長い主張記事はなかなか多くの読者に読んでもらえませんので、短いコラム風の記事にした方が多くの読者に読んでもらえるでしょう。
実例1では、短く表現するために「改憲を主張する人たちは九条は単なる理想で現実と乖離している、と主張していますが…」という部分をカットして直接主張したいことがらから書き出しています。相手側の言い分から書き出してそれに反論するという書き方はどうしても書き出しがくどくなり、読者をひきつけることができません。書き出しは特に注意が必要です。
実例1
たくさんの尊い生命を守ってきた憲法第9条
「もう戦争はしません」というのが九条の精神です。そしてこれは日本が世界に向けて発信した国際公約です。戦後日本はこの9条のもとで、戦争による犠牲者はありませんし、ひとりも殺してきませんでした。
朝鮮戦争でもベトナム戦争でも直接軍隊を派遣しなかったのは、九条があったからです。
九条がなかったら、日本は米軍とともに朝鮮戦争に参戦し、多くの朝鮮人を殺していたでしょう。ベトナム戦争でも米軍とともに多くのベトナム人を殺していたでしょう。現在では、イラクにも派兵して多くのイラク人を殺していたでしょう。そして多くの若い日本兵が殺されていたでしょう。
九条は単なる理想ではありません。すでにたくさんの生命を守ってきているのです。
事実をあげて説得力を強める
具体的な実例や数字をあげて憲法九条の大切さを訴えると、より説得力が増します。
実例2では、書き出しで読者をひきつけるために、驚くような事実をもってきました。
読者のあまり知らない事実を示し、関心をひきつけて、記事にひきこむことが大切です。そのためのネタを探すことに時間をかけましょう。
主張は最後に簡潔に
事実から浮かび上がる真実を明らかにして、最後に主張を簡潔にしめすとより効果的です。
引用や説明があまり長くなってしまうと間延びしてしまいます。必要最小限に絞りこんで、記事がコンパクトになるように心がけます。
最後は主張したいことを簡潔に述べて締めくくります。読者に共感が広がるように、あまり押しつけ調にならないように抑えて表現した方がよいでしょう。
実例2
小型武器で、1時間におよそ60人、年間に50万人が殺戮されている
小型武器規制をリードする日本
九条のある国だからできる国際貢献
「小型兵器と軽兵器は大量破壊をもたらします。1時間におよそ&&60%%人、年間にすると&&50%%万人にのぼる人びとを殺戮し、その被害者の&&90%%%までが女性や子どもです。どのくらいの小型兵器が拡散しているかを把握するのはむずかしいことですが、大量に出回っていることは確かです」
これは2003年に国連本部で開催された、小型武器規制のための行動計画遂行第1回隔年会合という会議でのアナン事務総長のメッセージです。
会議の冒頭、議長選挙がおこなわれ、日本の猪口邦子大使が満場一致で選出されました。
小型武器の規制問題で日本はずっと重要な役割を果たしてきました。それは日本が武器を輸出してこなかったからです。ロシアや欧米の主要な国は、すべて武器の輸出でもうけています。
なぜあの紛糾した会議を乗り越えられたかを聞かれ猪口さんは「(武器輸出を禁止した)3原則をもつ日本が議長だったから」と答えました。
1967年、日本政府は、共産圏諸国、国連決議で輸出が禁止されている国、紛争当事国とそのおそれのある国という3つの国、地域には武器を輸出しないという方針を決めました。そして、1976年、政府は「平和国家としてのわが国の立場から」また、「憲法及び外国為替及び外国貿易管理法の精神にのっとり」、武器の輸出をすべて禁止しました。
ですから、日本が小型武器問題で役割を果たせるのは、憲法九条のおかげなのです。
毎年何十万人もの命を奪われる国の苦悩、怒りを受け止め、武器輸出国をいさめ、対立を解消してくれるのではないか、日本はそういう期待をもって見つめられているのです。
憲法九条があるから世界の平和に貢献できる。これは理想ではなく現実なのです。
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月刊「宣伝研究」7月号より
見出しにはインパクト
記事はコンパクトに
ポイントを絞り込む
長い記事は読者から敬遠されがちです。一目見て、読む意欲をなくしてしまう読者もいるでしょう。これは、読者が悪いのではなく、編集者の工夫不足といえます。
手作りの機関紙であればひとつの記事を400字以内に収める努力が必要です。
そのためには、欲張らずにポイントを絞り込むことが必要です。どうしても長くなる場合は、小見出しを入れる、記事を分割するなどの工夫が必要です。
この記事で読者に最低限何を伝えたいのかをはっきりさせます。
最も伝えたい事実から書き出す
「これだけは読者に伝えたい」という核心部分を冒頭にもっていきます。例文の「平和の風」の場合、最上段の8行でもっとも伝えたい事実を表現しています。それから、具体的事実を書き出しています。このように、読者が最初の数行を読むだけで最低限重要なことがわかる。興味をもった読者はさらに読み続けるという書き方が必要です。
結論は押しつけない
記事を読んで読者がどう考えるかが結論です。結論を書きすぎてしまうと、読者からは押しつけられているような印象をもたれてしまいます。例文の「平和の風」では、集団的自衛権が過去に実際どのように発動されてきたかをしめし、集団的自衛権の行使につての賛否にまでは言及していません。ここに挙げた事実にもとづいて読者に考えてもらい、結論をみちびきだしてもらうことが大切です。
ひらがなの多い文章にしよう
長い記事も読まれませんが、漢字の多い記事も読まれません。読者には漢字が多い=難しいという、経験則があります。ですから漢字の比率の多い記事は敬遠されがちになります。特に、パソコンで記事を作ると過剰に漢字変換してまいがちになります。
たとえば、「~の為に」「又」「~を目指す」「何故」「~の様です」「沢山」「出来ました」「~して貰う」「~を図る」「~してしまう程です」などです。
ひらがなにして違和感のない言葉はひらがなで表記しましょう。ひらがなが多い記事は見た目にやさしい印象を与えます。読者にやさしい記事にしましょう。
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月刊「宣伝研究」6月号より
安倍首相は4月&&24%%日「新憲法制定推進の集い」で「憲法改正をを必ず政治スケジュールにのせていく」と在任中の改憲にあらためて強い決意をしめしました。
いよいよ、改憲をめぐって国民的議論が迫られる時になってきました。
しかし、マスコミは国民投票法案での報道にみられるよに、法案の問題点を指摘することなく、国会での審議日程の報道に明け暮れるばかりです。
改憲問題についても、マスコミは改憲推進の立場を明確に打ち出しているところもあれば、改憲を前提として、その内容を議論しようという論調です。
今こそ、機関紙が改憲の危険なたくらみを読者・国民に広く伝えていく先頭に立つことが求められています。改憲のねらいをリアルに伝えることができれば、改憲反対の大きな世論のうねりを巻き起こすことが可能です。
この機会を憲法問題を国民的に論議する絶好のチャンスととらえ、攻勢的な宣伝を繰り広げましょう。
改憲のねらいをズバリ伝える
改憲のねらいは9条第2項を削除して、日本がアメリカと肩をくんで海外で戦争できるようにすることにあります。
これを限られた紙面の中で、リアルに読者に伝えることが必要です。
連載企画を立案する
とうてい1回では載せきれない内容になるので、連載企画が必要になるでしょう。
憲法問題には多岐に渡る論点があります。長期的な視野を持ちつつも、当面の重点を明確にすることが大切です。
まず、伝えたい内容を整理して3回~5回分のテーマを考えます。
企画例
連載タイトル 9条は世界の宝
①改憲はアメリカの要求
②9条2項がなくなると
③米軍と一体となって世界へ
④果てしない軍拡へ
⑤世界に輝く9条の力
核心がわかり読者を誘う見出しを
読者は見出しや写真など視覚的なものを見てその記事を読むか読まないかを瞬時に判断しています。ですから、見出ししか読まない読者もたくさんいます。見出しを読むだけで、伝えたいことのおおまかな部分が伝わるような見出しにしましょう。
見出しは本文へ読者を誘う役目をはたしています。ズバリ核心をつき、なおかつオリジナリティーのある見出しをひねりだしたいものです。
見出しは、柱みだし(タイトル)、主見出し(ヘッドライン)、袖見出し(キャッチフレーズ)のタイプにわけて考えることができます。
柱見出しは、その記事のテーマをあらわすものです。主見出しは、もっとも大切な事実や読者に知らせたいことです。袖見出しは、主見出しの次に大切な事実や読者の感心をひくポイントです。
たとえば、
「改憲はアメリカの要求」は柱見出し
「日本を戦争できる国に変える」が主見出し
「日米が肩をならべて戦場へ」が袖見出し
となります。
記事を書く前に仮の見出しを考えます。そうすると、記事のポイントもより明確になっていきます。
言葉の重複を避ける
たとえば、
9条は世界の宝(連載タイトル)
憲法第9条第2項の消滅(柱見出し)
集団的自衛権の発動へ(主見出し)
憲法9条を守ろう(袖見出し)
このような場合、「9条」が3回も出てきます。これでは、くどい感じがして読者をひきつけられません。なるべく重複する言葉を避けて、合わせて読めば充分理解できる場合は削ることも可能です。また、重複すると情報量が減ってしまってもったないです。
見出しは正しい内容であるとともに読者をひきつけるものでなければなりません。また、読者へのサービス精神も大切です。語呂あわせや、流行語などとかけて遊び心のある見出しづけも時には必要です。
ラフスケッチをつくる
企画と仮の見出しがきまったらラフスケッチを作ります。仮のレイアウトです。見出しや視覚媒体をどこに置くか、本文をどう流すかを仮に割付けてみます。
見出しと写真などの視覚効果の高いものは、バラバラに置かずなるべく固めて配置した方がまとまりがよくなります。
見出しはたっぷりしたスペースに余白がでるように置きます。
これで、読者の関心を惹きつけることができるかどうかよく検討し、何回も書き直して最終案を作ります。
説得力ある材料を選択
ラフスケッチが完成したら本文の執筆にかかります。ラフスケッチ通りの行数で記事をつくらなくてはなりません。
コンパクトに記事をまとめる必要があります。結論のおしつけ調を避けるためには、読者が読んで納得できる材料をしぼりこんで提供する必要があります。
視覚化できる材料を選択
文章だけでは、見た目にも難しそうで読者に読んでもらえません。何か視覚化できるものを考える必要があります。写真やカット、本文を補強するグラフや表を探すか作成する必要があります。また、文章にするとまわりくどくなる場合、フローチャート化してわかりやすくするなどの工夫が必要です。
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